Excelで表やレポートを作成していると、合計が0になるセルや、まだデータが入っていない空白のセルに「0」が表示されてしまい、表がごちゃごちゃして見にくくなることはありませんか?

そんなお悩みを一瞬で解決する機能が、Excelに標準で搭載されていることはご存じでしょうか?
その方法を用いれば、数式を複雑にする必要もありませんし、見た目をきれいに整えることができるので、資料の完成度がぐっと上がります。

この記事では、初心者の方でもすぐに実践できるよう、この機能の基本から応用まで丁寧に解説していきます。

この記事のゴール
- 計算結果がゼロのセルを非表示にするための設定方法を理解し、すぐに実践できる。
- 自分の作成した表から余分な「0」を消し、見やすく整った状態にできる。
- 「0」を非表示にする複数の方法から、最適なものを選んで使いこなせるようになる。
「計算結果がゼロのときにセルに何も表示しないようにする方法」は?
「計算結果がゼロのときにセルに何も表示しないようにする方法」は、特定のセルやシート全体の「0」という数値を非表示にできる、Excelに標準で備わっている機能です。
この機能は、以下のようなデータを扱うのに適しています。
- 売上集計表で、まだ実績がない商品の欄が「0」になっている場合
- アンケート結果の集計で、回答がゼロだった項目を非表示にしたい場合
- タスク進捗管理表で、未完了のタスク数がゼロになったメンバーの欄を非表示にしたい場合
「0」を非表示にすることで、本当に伝えたい数字やデータだけが際立ち、見やすくわかりやすい資料になります。
設定方法
ワークシート全体に適用したい場合

最も簡単で基本的な設定方法です
- Excelの左上にある「ファイル」タブをクリックし、画面左側の一番下にある「オプション」を選択します

- 左側のメニューから「詳細設定」を選択し、「次のシートで作業するときの表示設定」という項目の「ゼロ値のセルにゼロを表示する」という項目のチェックを外し、OKをクリックします

- 計算結果が0のセルがすべて空白セルになりました

特定のセルや範囲だけに指定したい場合
上記の方法はシート全体に適用されますが、特定のセルや範囲だけ「0」を非表示にしたい場合もあるでしょう。その場合は「セルの書式設定」を利用する方法が便利です。
- 「0」を非表示にしたいセルまたは範囲を選択します

- 右クリックして「セルの書式設定」を選択するか、Ctrl+1を押します

- 「セルの書式設定」ダイアログボックスが開いたら、「表示形式」タブの「分類」で「ユーザー定義」を選択し、「種類」の入力欄に「0;-0;;@」と入力して「OK」をクリックします

- 0のセルがすべて空白セルになりました

注意点

この機能を使う上での注意点が1つあります。
セルに直接「0」と入力した場合は非表示にならない
今回の設定は「数式の結果が0になる場合」に適用されます。そのため、数式を使わずに直接「0」と手入力したセルは、非表示になりません。
直接入力した「0」も非表示にしたい場合は、先ほど紹介した「セルの書式設定」を利用してください。この方法であれば、数式の結果でも直接入力した「0」でも非表示にすることができます。
まとめ
この記事では、「計算結果がゼロのときにセルに何も表示しないようにする方法」について、「Excelのオプションから設定する方法」と「セルの書式設定を利用する方法」の2つ紹介しました。
どちらの方法も、たった数クリックで完了します。

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