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エクセル(Excel)で日付計算をマスター!年度を自動算出する関数活用術

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Excelで日付データを扱う際、

この日付は何年度にあたるんだろう?

と悩んだことはありませんか?

特に、会社の会計年度が4月始まりや10月始まりなど、一般的な暦年と異なる場合、年度の計算は少し複雑に感じられるかもしれません。

手作業での計算や入力は、時間もかかりますし、うっかりミスも起こりがちですよね。

この記事では、そんなお悩みを解決するExcel関数を使用して年度を簡単に計算する方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。

この記事を読めば、どんな日付でも正確に年度を自動計算できるようになりますよ。

記事を読んだ後のゴール

  • Excel関数を使って、会社の会計年度に合わせて年度を正確に計算できるようになる
  • 手動での年度計算から解放され、データ集計や分析の作業時間を大幅に短縮できる
  • 会計年度に基づくデータ処理を効率的に行い、業務の生産性を向上させられる。

Excel関数を使用して年度を簡単に計算する方法とは?

Excel関数を使用して年度を簡単に計算する方法とは、Excelの関数(主にYEAR関数やMONTH関数、そしてIF関数など)を組み合わせることで、日付データから自動的に「年度」を算出するテクニックのことです。

例えば、会社の会計年度が4月から始まる場合、2024年1月1日から2024年3月31日までは「2023年度」となり、2024年4月1日から2025年3月31日までは「2024年度」となります。

このように、暦年とは開始月が異なる「年度」をExcelで正確に把握する際に、この方法が非常に役立ちます。

売上データの年度別集計各月の売上データを年度別に集計し、比較分析したい場合。
経費の年度管理発生した経費を会計年度ごとに分類し、予算との対比を行いたい場合。
人事データの年度別分析社員の入社年度や退職年度をベースに、特定の年度の人員構成を把握したい場合。
プロジェクトの進捗管理プロジェクトのフェーズを年度で区切り、進捗状態を把握したい場合。

年度計算の基本

それでは、実際にExcelで年度を計算する基本的な方法を見ていきましょう。

ここでは、会計年度が4月始まりの場合を例に解説します。

  1. 基準となる日付を用意する
    まず、年度を計算したいデータを用意します。

B列に年度を示す数式を入れていきます

  1. 年度を計算する関数を入力する
    B3セルに以下の関数を入力します。
    =IF(MONTH(A3)<4,YEAR(A3)-1,YEAR(A3))

この関数の意味は、次のようになります。

  • MONTH(A3)<4:
    A3セルの月が「4月より小さい」(つまり1月~3月)かどうかを判断します。 もし月が1月~3月(TRUE)であれば、YEAR(A3)-1を実行し、月が4月~12月(FALSE)であれば、YEAR(A3)を実行します。
  • YEAR(A3)-1
    現在の年-1、つまり「前年度」を意味します。
  • YEAR(A3)
     現在の年をそのまま「年度」とします。

  1. 関数をコピーする
    B3セルに関数を入力したら、オートフィル機能を使って他の日付データにも関数をコピーします。

年度を計算する基本的な考え方は、「指定した月(ここでは4月)よりも前の月であれば、年を1つ下げる」というものです。

応用テクニック・便利な小技

基本的な年度計算ができるようになったら、さらに応用して便利に使いましょう。

開始月を自由に設定できるようにする

マーケティング部門では、年末商戦や春の立ち上がりを一つのスパンで評価するために、会計年度とは別に「マーケティング年度」を定義して施策の管理や分析を行うことがあります。
たとえば、10月から翌年9月までを1年度とするようなケースです。

このように、施策の評価期間(年度)の開始月を自由に設定できるようにしておくと、柔軟に対応できて便利です。

Excelでそれを実現するには、まず年度の開始月をセル(例:E1)に入力し、以下のような関数を使って各データに対応する「年度」を自動的に算出できます。

=IF(MONTH(A3)<$E$1,YEAR(A3)-1,YEAR(A3))

この関数では、たとえばE1に「10」と入力しておけば、10月を年度の始まりとみなして、該当する年度を計算してくれます。

年度を「〇〇年度」と表示する

計算された年度を「2023年度」のように表示させたい場合は、セルの書式設定を使います。

文字列の結合(&で繋ぐ)でも対応できますが、書式設定の方がデータ活用しやすいですね。

注意点

日付の入力形式について

日付データは、Excelが日付として認識できる形式で入力されている必要があります。「2024/4/1」「2024-4-1」「2024年4月1日」など、一般的に使われる形式であれば問題ありません。

もし「#VALUE!」エラーが出る場合は、日付の入力形式を確認してみてください。

会計年度の開始月の設定

会計年度の開始月を間違えると、計算される年度も間違ってしまいます。会社の正確な会計年度の開始月を確認して、関数に設定するようにしましょう。

計算結果の表示形式

年度の計算結果は、デフォルトで「標準」や「数値」形式で表示されます。もし、日付のような表示になってしまう場合は、セルの書式設定を「標準」または「数値」に設定し直してください。

まとめ

この記事では、Excel関数を使って年度を簡単に計算する方法をご紹介しました。

IF関数、MONTH関数、YEAR関数を組み合わせることで、ご自身の会社の会計年度に合わせて、
日付から正確な年度を自動算出できるようになります。

手作業での年度計算から解放され、作業効率がぐっと向上したのではないでしょうか。年度別のデータ集計や分析がスムーズに行えるようになれば、あなたの業務はさらに効率的になるはずです。

今日からExcel作業に取り入れて、スマートなデータ活用を進めましょう!

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