エクセル(Excel) IFERROR関数でエラーを消して表を見やすく！基本から徹底解説

Excelでデータ集計や資料作成をしていると、#N/A、#DIV/0!、#VALUE!といったエラー表示に遭遇した経験はありませんか？
VLOOKUP関数を使ったとき、参照するデータが見つからなくてエラーが出てしまい、せっかくの表が見づらくなることもあります。

この記事では、そのような課題を解決するIFERROR関数を解説します。

IFERROR関数を理解することで、エラー表示を適切に処理できるようになり、Excelシートの視認性を高め、業務効率の向上が期待できます。

エラー表示を管理し、より効果的にExcelを活用していきましょう。

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IFERROR関数とは？

IFERROR関数は、「数式の評価結果がエラーである場合に、指定した値を表示する」という機能を持つExcelの関数です。数式がエラーではない場合は、その数式の計算結果をそのまま表示します。

• データ検索で「該当なし」と表示したいとき
  VLOOKUPやINDEX/MATCH関数で検索値が見つからず#N/Aエラーが出たときに、「該当なし」や空白（""）を表示させたい場合に適しています。
• 計算式でゼロ除算エラーを避けたいとき
  割り算の分母が0になった場合に発生する#DIV/0!エラーを、「0」や「計算不可」といったメッセージに置き換えたいときに役立ちます。
• 複雑な数式の見た目を整えたいとき
  複数の関数を組み合わせた複雑な数式でエラーが出た場合でも、全体をIFERROR関数で囲むことで、エラー表示を統一的に処理し、表全体の見た目を維持できます。

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IFERROR関数の基本的な使い方

IFERROR関数は、2つの引数で構成されます。

構文

入力例

ここでは、商品IDから商品名を取得するVLOOKUP関数があり、
存在しない商品IDを入力したときにエラーが出る状況を想定します。

VLOOKUP関数がエラーになる場合

まず、エラーになるVLOOKUP関数をセルに入力します。

=VLOOKUP($D$4,$A$2:$B$9,2,FALSE)

この状態で、D4セルに存在しない商品IDを入力すると、結果は#N/Aと表示されます。

IFERROR関数でエラーを処理する

先ほどのVLOOKUP関数を、IFERROR関数の値として使用します。 エラーになった場合に「該当なし」と表示させたい場合は、エラーの場合の値に”該当なし”と入力します。 =IFERROR(VLOOKUP($D$4,$A$2:$B$9,2,FALSE),”該当なし”)

このように入力することで、A2セルに存在しない商品IDを入れても、#N/Aエラーの代わりに「該当なし」と表示されるようになります。

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IFERROR関数を使う上での注意点

IFERROR関数は、Excelで発生する主要なエラー（#N/A, #DIV/0!, #VALUE!, #REF!, #NAME?, #NUM!, #NULL!）すべてに対応できます。

これにより、エラーの種類を意識せず統一的に処理できます。

ただし、以下の点に注意してください。

エラーの種類ごとに表示を変えることはできない

IFERROR関数はすべてのエラーを一律に処理するため、エラーの種類に応じて異なるメッセージを表示したい場合は適しません。

その場合は、IF関数とISERROR関数、またはISNA関数などを組み合わせて使うことを検討してください。

論理的な誤りには対応していない

IFERROR関数は、数式がExcelによって「エラー」と判定された場合にのみ機能します。数式の計算結果が意図せず0になるなど、論理的に間違いがあるもののエラーとして判定されない場合は、IFERROR関数の対象外です。この場合は、数式のロジック自体を見直す必要があります。

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まとめ

この記事では、ExcelのIFERROR関数について解説しました。

IFERROR関数を使用することで、VLOOKUP関数などで発生するエラー表示を、指定したメッセージや空白に置き換えることが可能になります。これにより、以下のメリットが期待できます。

• 表全体の視認性が向上し、情報の把握が容易になる。
• エラー処理を含めた数式作成の効率が向上する。
• データ集計やレポート作成の信頼性が高まる。

IFERROR関数は、日々のExcel作業を効率化し、より整理されたデータ管理に貢献します。